TondemoBender TB/-2W のダイアグラムを説明するよ
前の記事で、トンデモベンダーのモジュール決定ということで書かせて頂きました。
TondemoBenderが #BOSS #TB2W を超える為にワンモアはFuzzFace(別に超えなくてもいいようなw)
今回の記事では各モジュールの拘りwポイントを説明させて頂ければと思います。
Input#1と#2がある理由について
前回の記事でToneBender Mk2とMk1.5の違いについて考察してみたのですが、結果両方の回路を切り替えられそうだということが解ってきました。
なのでせっかくDS~2の筐体に入力ジャックが2つ付きそうなのでジャックの入力に従ってモードを変えるように設計することにしました。
- Input#1 に入力するとToneBender Mk II つまりBOSS TB-2Wモードになる。
- Input#2に入力すると、TomneBender Mk1.5 つまりほぼFuzzFace回路になる
というコンセプトを実現する為に無駄な知恵を絞ってみました。
Input#1ジャックについて
ステレオプラグで3極それぞれにスイッチが付いているジャックす。ジャックを入力すると3つのスイッチが切り状態になります。
こんなやつですね。
このジャックにプラグインしていない時は、スイッチONになっているので20μFのコンデンサをアースに落としておきます。
5μFのコンデンサーは常に接続されていますので合計25μFになります。
これがToneBender MK1.5モードです。
プラグインすると、20μFのコンデンサがアースから切り離され、5μFのコンデンサだけになるようにします。
これがToneBender MK2モードです。
Input#2ジャックについて
DPDTスイッチが付いている、マル信無線電機 6.3mmステレオジャック(スイッチ付き、ボックス型) MJ-188-Cを使いました。
プラグインと連動した2回路のON-ONスイッチが付いています。
これでSwitch#2-1で、後段のトランジスタの入力を切り替えます。
- Input#2にプラグインして無い時→前段トランジスタスに信号を通す(ToneBender Mk2)
- Input#2にプラグインした時 →前段トランジスタをスルーして後段に信号を通す(ToneBender Mk1.5)
Switch#2-2は後段のバイアス抵抗値の選択に使います。
後段のトランジスタには常に抵抗100kΩを通じたバイアス電圧が供給されています。このスイッチでもう1経路並行で抵抗を通じて供給します。抵抗が並行になるので、100KΩよりも少ない抵抗値になります。
- Input#2にプラグインして無い時→前段の電源をOnにする&後段の並列抵抗をOffにする(ToneBender Mk2)
- Input#2にプラグインした時 →前段の電源をOFFにする&後段の並列抵抗をOnにする→バイアス抵抗が少なくなる(ToneBender Mk1.5)
別に前段トランジスタの電源をOn/Offしないでも良いのですが、逆に電源の経路を変えるだけで簡単にできるのでやってみました。(節電といっても超僅かですので気分ですねw)
4DPTフットスイッチについて
4回路On-Onフットスイッチってやつですね。
通常のトゥルーバイパスのペダルでは3DPTを使って、In/Out、そしてLEDのOn/Offを行いますが、このTondemoBendeには2つのインプットがありますので、4DPTで2つの入力を独立して切り替えています。
DC-DCコンバーターについて
+9Vから、-15Vにする負電圧&昇圧コンバーターです。
出来合いのモノ購入です。
- 電圧可変レギュレーターに-15Vを供給
- -15Vの電源をバッファ基板に供給
LT3580というICを使えばできるようです。
DCレギュレーターについて
外部の可変抵抗で電圧可変することができます。
降圧レギュレーターですので入力電圧より出力電圧は低くなります。
- 入力 -15V
- 出力 -7V〜-12V
ちなみにBOSS TB-2Wでは3段スライドスイッチで-7V、-9V、-12Vを切り替えているようです。
しかし、通常のトグルスイッチだとOn-Off-Onなので、どうしても-9V、-7V、-12Vのような変な順番になってしまいます。(レギュレータの制御用の抵抗か、ツェナーダイオードを切る変えるため)
更にスライドスイッチ用の細長い正確な穴を開けるのが面倒です。(^^
なので、小型ポットでレギュレーターの設定抵抗値を変えることで連続可変で-7Vから-12Vまで設定できるようにしました。
出力バッファについて
多くの人がBOSSのバッファ回路をディスる傾向があるかと思いますが、決してそんなことは無いと思います。
初期モノを除いて、BOSSのコンパクトエフェクタには、入力側にはインピーダンスが高いJFETが、後段にはドライブ能力が高いトランジスタがそれぞれの最適な役割で使われています。
BOSSのBD-2入力バッファ
BOSS BD-2の出力バッファ
で、目標とするTB-2Wのスペックを確認すると入力側にはバッファが無いようです。
なので、出力バッファを作るのに、入力JFET、出力トランジスタの2段バッファにしようかとちょっと悩みましたが、絶対に音の判別できない筈なので1段だけにしました。
今回は歴史的にも有名で最もシンプルなAMZのJFETバッファーの回路を使わせていただくことにしました。
これはBOSSの回路とゲートのバイアス電圧の作り方は違いますが、基本同じ、というかJFETの基本回路になると思います。
で、せっかくなので-15Vを電源にすることにしました。
- +9Vを使ってもいいかもしれないけど、FUZZ側が12Vまで昇圧しているので、バッファはそれ以上の電圧で駆動したい。
- -7V〜-12Vを使うと、バッファなのに-7Vに降圧するのは気持ち悪い。特にスルー時に。
- FUZZ側と回路と完全に電源を分離できる。
ちなみにですね、このバッファ回路のJFETはBOSSに敬意を表し、分解したDS-2から2SK184GRを外して移植しました。
で、この2SK184GRという国産JFETももう廃番なんですよね、、、、秋葉原でも探すのが困難になりつつありますよね。
スルー/バッファSWについて
バッファーをON/OFFするには最低でも2回路のOn-Onスイッチが必要なんですが、普通に買うとデカ過ぎるんですよね。
トンデモベンダーの四畳半に突っ込むと基板と干渉してしまいます。
ですが、これもDS-2のモード切り替えスイッチを分解してみると、なんと2回路On-Onになっていることが判明しました。
壊れたDS-2使えてラッキーでしたw
注意点<必要ないかも(^^
別にみなさんがこんな無駄で面倒な構成を作られるとも思いませんが(^^、注意点としては、2つの入力ジャック、4DPTスイッチが1mmでもサイズが大きい場合はいりませんw
特にInput#1のジャックはアキバなどでできるだけスリムなやつ探してください。大きい場合は、穴を拡張すれば入るとは思いますが、これがズレるとOutputと一直線にならないのでおそらくカッコ悪くなる(^^と思いますよ。
4DPTフットスイッチもギリです。私は手持ちで持っていたのですがも1種類のやつは大きくってInput#2と干渉してしまいました。
この場合もInput#2の穴を拡大すれば良いかもしれませんが、そうすると更にInput#1の穴を拡大してズラす必要にもなりかねませんw
以上ですw
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