BOSS BP-1Wのまずはバッファの周波数特性を計測してみた

昨日11月11日にBOSSから発売された”BP-1W BOOSTER/PREAMP”が発売されましたので、早速ゲットしてきました。

（緊急アップ）11月11日はBOSS BP-1Wとエアロスミス鯛焼の発売日！両方ゲットしたのでfunk ojisanで開封！

ということで早速自宅に持ち帰り周波数特性を計測してみました。

まずはEffectOFF時のバッファーの周波数特性の計測です。

比較に為以下のBOSSペダルを準備しました

• TB-2W – トゥルーバイパスが可能で、バッファはWAZAバッファー
• SD-1-4A SUPER Over Drive 40th Anniversary – 表面実装のバッファ回路
• BD-2 – ディスクリートのバッファ回路
• FZ-5 デジタル機なのでたぶん表面実装のバッファ回路

こちらが全部の計測結果

オーディオインタフェイスからの計測結果をキャリブレーションしていないので低域と高域が低下しているように見えます。申し訳ありません。
ただ、ギター信号は80Hz以上と考えると50Hz以上を見て頂けれればいずれもフラットということになるとおもいます。

一応全て見てみます。

まずTB-2Wのトゥルーバイパスです。TB-2Wはメカニカルリレーを使ってトゥルーバイパスを実現していますのでほぼ本当ｗのトゥルーバイパスの特性がこちら。

わずかですが、全ての計測結果の中で一番レベルが高いですね。
で、正しいバッファ回路の増幅率は1未満なのでこれは正常な出来事です。
低域と高域の低下はオーディオインタフェイス側がバッサリ切らないように素直な特性に調整しているからだと思われますので、これ以降はこの曲線がフラットであると脳内変換お願いいたします。

次にTB-2WのWAZAバッファの周波数特性です。

他のペダルのバッファよりほんの僅かにレベルた保たれいるのは、インピーダンスが低いのかドライブ能力があるのか（同義語かもしれませんが）流石WAZAバッファーは高性能な回路で作られているということだとおもいます、

次にBP-1Wのバッファの周波数特性です。

BP-1Wも当然WAZAバッファですので、TB-2Wのバッファとほぼ同じ音量になりました。
高性能なバッファ回路が入っている（WAZAなので当然ですがｗ）ので安心しました。

さて次はSD-1のバッファ周波数特性です。

ほんの僅かですが、WAZAバッファよりも音量が下がりましたね。ほんのほんの僅かですがｗ一応拡大してみます。

で周波数特性はWAZAバッファと同じほぼフラットなのでこちらも安心しました。

SD-1 40thはBOSSのレギュラー歪ペダルの中では最も新しい方で表面実装パーツが使われていますので、それなりに高性能ということになると思います。

次はBD-2 ですがかなり古いTAIWAN製のバッファ周波数特性はこんな感じ。

けっこう（それでも僅かですが）音量が下がってしまっていますね。
しかし周波数特性はほぼ同じなのでバッファとしてはごく普通の性能だとおもいます。
逆に言えばこれがバッファとして普通に設計するとこんな感じになると思いますが、やはりちょっと古めのBOSSのペダルを直列接続するとこの音量低下が積算されて音がかなり痩せるという感覚になるかもしれませんが、どこかでブースターを使うとまったく問題無いとおもいます。
なので、ペダルボードのどこかにBP-1WのNATモードでブーストするのも有効かと思われます。

で最後にこちらが、FZ-5のバッファの周波数特性です。

このFZ-5は中古で買ったのですがちょっと調子が悪く不安定なのがバッファの特性にも出てしまいましたね。
しかし、周波数特性全般はやはりBD-2と同じくらいで、音量低下もBD-2とほぼ同じですね。

FZ-5はCOSMによるデジタルペダルですが、2007年発売ですので、すでに15年以上の年月が経過しています。
なので、バッファ回路もディスクリートBD-2と同じ世代としてみるとほぼ同じになっているのが納得です。

ということで、まずはBP-1Wのバッファ性能を確認してみましたが、流石WAZAクラフトだけあってバッファもちゃんとしたものが入っているようなので、バッファ警察の方は安心していただけるようにおねがいいたします。

ちなみに、バッファをつなぐと音が違ってくるの半分以上の原因が接続インピーダンスが変わったことによるものですので、どんなバッファ回路（フラットな特性であれば）でも同様な結果になると思われますのであまりBOSSを責めないでくださいねｗ

ということで、次の記事では、ブースター各モードの周波数特性を計測してみますね。