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ギターアンプの周波数特性はフラットに出来るのか? その6 – BOSS Katana 50 MkII編


40年でギターアンプはどう変わったのかCUBE40と最新ギターアンプを比較します

最近SNSでRoland JC-120のフラットセッティングに関する話題が投稿されました。そこで私が所有しているネオビンテージ(当社比)トランジスタアンプRoland CUBE40の特性を確かめてきました
このCUBE40アンプは製造から既に40年も経過していますが、まだまだ元気に音を出しています。
CUBE40はJC-120と同年代に設計されたトランジスタアンプということ、また、センドリターン端子を備えていましたので、アンプの中身を計測できる題材として多くのことを教えてくれました。

比較するのはBOSS KATANA 50 MkII アンプ

そして、次に、Rolandギターアンプの直系として最新のアンプとして世界中で(特にアメリカで)ベストセラーとなっているBOSS Kanataシリーズアンプで同様の計測を行ってみたいと思います。

所有してしたのは、50wのコンボアンプ、BOSS KATANA 50 Mk IIです。

BOSS Katana 50 Mk.II

このアンプを購入したきっかけ、1年前に家族の者が、文化祭用のアンプが必要だったということです。

50wの出力、そして12インチスピーカーという、小規模のライブとして十分使える音量が期待できるアンプです。
そして何よりも決めてになったのは、価格が3万円前後ということです。

ちなみに米国ではこのアンプをお気軽にクルマに積んでパーティーやライブ会場に持ち込むことができるということ、そして何よりも頑丈ということで、アマチュアから、ローカルライブバンドでのベストセラーになっているということです。

例えばこちらの動画

おっと、UKでも同様の動画がアップされてますね。(ただタイアップかもしれませんがw)

最近この後継機としてBOSS KATANA 50 Gen3も発売されこちらも米国などで人気アンプのアップグレードとして人気になっています。

BOSS KATANA-50 Gen3 - Mark III

こちらの動画では、ベストアンプだったBOSS KATANAが、さらにベターになっているか?という動画です。

ちなみにGen3ではプリセットなどが追加されたのに加え、最大のアップグレードではBluetoothが追加されたこととUSB端子がUSB3.0になったということが大きいかと思います。

Bluetoothの搭載によってスマホなどの音を気軽に再生しながら練習できるとことは本当に便利だと思いますがKatana50 MkIIでもAUX端子が備わっていますので、スマホにケーブル経由では接続は可能でしたので、使い方次第だとは思います。

ということですが、ちなみに、2024年時点でBOSS Katana 50 Mark IIは3万円を切って購入することが可能です。

一方で、最新モデルのBOSS Katana 50 Mark IIIは4万円から5万円になっています。

このようにGen3でのアップグレードする価値はあるとは思いますが、アンプとして基本的な音質は同じだと思われますので、3万円以下で世界中で実戦で活躍している人気アンプを手に入れることができるのはバーゲンプライスだと思います。

BOSS KATANA 50 Mark IIの構成を調べる

KATANA50 Mk IIがMkIからアップグレードで大きなポイントだったのが、Power Amp INの端子が加わったことです。

BOSS Katana 50 Mk.II リアパネル

これは、最近、アンプシミュレーターを備えるマルチペダルが主流になりつつありますが、Power Amp INによってアンシュミの音を大音量で再生できる環境が安価に準備できるということが大きいですね。

また、Katana50のパワーアンプは、最近流行りのクラスD(いわゆるデジタルパワーアンプ)ではなく、従来のアナログパワーIC(たぶん)によるアナログパワーアンプであるというの特徴になっているようです。

KATANA50のプリアンプは、おそらくデジタルマルチペダル&デジタルプリアンプという感じです。
これによってアンプのタイプを多彩に切り替えることができますし、複数の空間系のエフェクトが内臓されています。

そして、このプリアンプからの出力もPHONES / REC端子で可能ですが、これはセンド端子とは異なるようです従来のアンプのようなプリアンプ出力では無いということです。これが何を意味するのかは今回の測定で判りましたので、後ほど記事にします。

で、最新のKATANAアンプの構成は、40年前のCUBE40と何が違うというと

Roland CUBE40

  • プリアンプ アナログ構成のトーンスタック
  • リバーブ アナログスプリングリバーブ
  • パワーアンプ アナログディスクリートアンプ
  • スピーカー ギター用スピーカー
  • センド端子 プリアンプ出力
  • リターン端子 パワーアンプに入力
  • ヘッドホン端子 スピーカーと同列でアッテネーター経由

BOSS KATANA50 MkII

  • プリアンプ デジタルアンプ
  • リバーブ デジタルリバーブでディレイやモジュレーションも使える
  • パワーアンプ アナログアンプ(おそらくオーディオ用パワーアンプIC)
  • スピーカー これから検証
  • センド端子 ない
  • リターン端子 POWER AMP INとして装備されている
  • ヘッドホン端子 REC端子と共通、これから検証

よって、KATANA50ではセンド端子がない代わりに、REC端子で出力されることになりますが、これは昔ながらのプリアンプの出力と異なるかもしれません。

更にヘッドホン端子はパワーアンプからの出力では無いようなので、CUBE40のようにパワーアンプ単体の特性を計測することができないようです。

なので、CUBE40とは違った視点で計測していくことになります。

まず次のポストではパワーアンプ+スピーカーの特性から計測していきたいと思います。





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