ギターアンプの周波数特性はフラットに出来るのか?その1 – Roland CUBE 40測定前準備編
ここ最近、SNSなどでJC-120をフラットな周波数特性にするにはどうしたら良いか?という話題が流れていまますね。
なので、出回っている回路図をシミュレーションしたり、実機を計測などしてそれを確認したいのですがあいにくJC120を所有していませんw
なので、私が所有しているギターアンプからRoland CUBE40を題材にして今回実験してみることにします。
こちらが我が家のCUBE40で既に発売から40年以上経過していますが、まだまだ現役で素晴らしい音出してくれます。
Roland CUBE40について
まずググってみるとRoland CUBE40が発売されたのは70年代末らしく、Rolandの公式サイトのカタログミュージアムで1983年版のギターアンプカタログに記載がありました。
ちなみにRoland JC-120が発売されたのが1975年ということですので、CUBE40もJCと同年代のトランジスタギターアンプとして似たような回路設計となっている筈です。
また、CUBE40はJCと同様にセンドリターン端子が搭載されているのが重要です、小型ですが単なる入門アンプでは無いということですね。
結果、センド端子からプリアンプの特性を計測でき、リターン端子からは、パワーアンプとスピーカーの特性を計測できることになります。
Roland CUBE40の回路図
まずシミュレーションを実行するのに回路図が必要ですが、こちらもググるとRoland CUBE 40の回路図を見つけることができます。
ということで、このプリアンプ部をSpiceの回路図に写してみました。(トランジスタは適当に割り当ててみました)
CUBE 40のプリアンプは多くのギターアンプと同じく、コンデンサと抵抗でトレブル、ベース、ミドルが調整できる、所謂トーンスタックというパッシブのEQ回路のようです。
このようなトーンスタックはFender Basemanあたりから、だいたいのアンプに使われるようになったと思いますがAmpBookのサイトでその動作が説明されています。
このトーンスタック回路子そギターアンプの音色を決定する重要な要素ということですね。
ちなみにRoland JC-120もBasemanと同じタイプのトーン回路となっているようですね。
ただ、このBaseman由来のトーンスタック回路はトレブル、ミドル、ベースがツマミの位置に比例して調整出来るのではなく、ギターアンプ特有の動きになり慣れないと理解が難しいことになると思います。
ただ、どうやらこのCUBE40はミッドのコントロールに一工夫されており(前例はあるとは思いますが)、通常のトーンスタックよりも少し使い易くなっているようですね。
その結果をシミュレーションで確認してみたいと思います。
Roland CUBE40のプリアンプをシミュレーションしてみた
トレブル、ミドル、 ベースをそれぞれ、0、2.5、5、7.5、10と5段階を動かしてシミュレーションしたラインが5X5X5=75本(^^プロットされています。
ということで、このポストはまずは準備編ということで、次の記事からこの周波数特性のプロットグラフを見ながらいろいろ考えていきたいと思います。
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